【本の要約・感想】USJを劇的に変えた、たった1つの考え方_マーケティング神本
最終更新日:2021年06月28日
こんにちは!! ゴルトン社長です。
今日は「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」の要約の記事です!
ビジネスマンでマーケティングをよくわかっていない人は「必ず読むべき神本」です!!!
・マーケテイングの考え方は、どのようなものなのか?
・どうして日本は、マーケティングが弱いのか?
これらのことが、USJの変革を踏まえて解説している本です。
入門と書かれている通り、マーケティングが全くわからない人でも、理解できるよう具体例が豊富で解説されています!!
今日は私が特に学びになった点をまとめました。
1:マーケティングとは「売れる仕組みを作る」こと
マーケティングってね、売るというよりも、売れるようにする仕事だよ
「商品を売る」のは営業の仕事、「商品を売れるようにする」のがマーケティングの仕事。自社商品が顧客に「選ばれる必然(選ばれて当たり前の理由)」を作れているということ
マーケティングとは「売れる仕組みを作ること」です!!
「消費者の頭の中」「店頭」「商品の使用体験」をコントロールすることで、売れる仕組みを作り出すことができるのです。
2:なぜマーケターが必要なのか?
マーケターのように、部門間や個人間の利害やしがらみをぶった切ってでも「消費者価値としてのベストを押し通す強力な意思決定の仕組み」が必要だからです!!
マーケターのような人や仕組みがないと、どうなるのでしょうか?
仕組みがないと、消費者価値にとって何が良いのかということを必死に考えるべき「外向き」の時間や労力が、どんどん「内向き」の社内政治に使われていくようになります。
社会人の方は思い当たるフシがあるのではないですか。
「なぜ自分は1日中、『会議のための会議』の資料作りばかりしているのだろう」と。
例えば、1つの事案の社内合意を取るためにも、多くの部門間の利害に配慮して、とても時間がかかるようになり、企業の意思決定のスピードは鈍化していくことになります。
また、個人間や部門間のパワーバランスを反映して、消費者価値としてのベストよりも「玉虫色」な妥協案に近づいていくことになります!!!
そして従業員は、社内の利害の調整ばかりに多くの時間を割かれることになります。
こうして、その会社はどんどん内向きになり、「消費者価値向上にとってベスト」という当たり前に思える道から、どんどんズレたことをやるようになります。
3:戦略と戦術
マーケティングをする人、つまりマーケターになるために「最も大切なスキル」は戦略的思考能力を身につけることです。
戦略の核となる考え方は「集中」と「選択」です!!!
やることを選ぶという言葉の前に「やらないことを選ぶ」ということが戦略を考える上で、最重要です。
素早く成果を出す人は作業が早いように見えますが、重要なのはそこではありません。
成果を出す人は、戦略を最初にしっかりと考え抜ける人です
皆さんは戦略をしっかりと考えられていますか?
4:戦略と戦術どちらが大切でしょうか
みなさんに質問です。
A, B, C, Dどれが優れたチームでしょうか?順番に並び替えてください!
・B:戦略「良」、戦術「悪」
・C:戦略「悪」、戦術「悪」
・D:戦略「悪」、戦術「良」
A→B→D→C でしょうか?
A→D→B→C でしょうか?
正解はA→B→C→Dです。
なぜならば、間違った戦略と戦術的に優れてしまうと、傷口を大きくすることになりかねないからです!!
そのため、戦略を確実に間違えてはいけません。
つまり戦略の方が戦術より大事なのです。
戦略の大きなミスは、戦術でリカバリできないです!!!
つまり、とにかく戦略を作り込むことが重要です。
例えば、まず日程や目的に対して「どのように進めていくか」と言う計画を立てるようにしましょう。
何も考えずに、すぐに日作業に入るのはやめましょう。
例えるならば料理のレシピを考えると同じです
カレーを作るからといって、いきなり野菜を洗い始めないでください。
まずはレシピを見て「何をしなければいけないのか」と言うのを段取りを考えましょう
場合によっては「そもそもカレーを作るのがいいのか」そこから始めなければいけません。
例えば、目的が「友達に料理を振る舞う」だったとしましょう。
あなたの得意料理がカレーであったとしても、友達がカレー嫌いだった場合、あなたがどんなに美味しい料理を作っても友達には不評になります。
戦術は強くても、戦略が弱い典型的なパターンです。
・そこまでに何をしなければ良いのかを整理
・日程に落とし込んむ
このように、自分の中で段取りが思いついた段階で、初めて作業に手をつけなければなりません 。
とにかく戦略・段取り・日程が命です。
人によって戦術レベルが変わる
注意:当事者の視点レベルによって、同じことが戦略になったり戦術になったりするということです。
ある人にとって戦略は、別の人にとっての戦術になり得るということです。
なので、自分の戦略は、誰の戦術なのかなど、少しだけ意識すると間違った戦略を立てなくなります。
5:日本は、なぜマーケティングが弱いのか?
多くの日本企業が陥っている「技術志向」とはどういうことでしょうか?
それは簡単に言うと、「液晶パネルを発明したからTVを作ろう」という発想です。
かつてはそれでよかったのです。新しい技術は消費者が喜んで受け入れてくれました。
ただ、技術が成熟してくると、圧倒的な新製品というのは生まれにくくなります。
作る側は小さな差別化にこだわるようになり、やがて消費者のニーズからズレていきます。
そのため、マーケティングがなくても売れていた時代の成功体験から、今の時代はマーケティングをやらなければならないという事がわからないのです。
大抵は営業支援の仕事か、あるいは営業と生産の計画を調整している程度で会社単位の意思決定をドライブできている本来のマーケティング部を見ることはほとんどありません。
確かに、マーケティングの部署がある日本企業はあります。
しかし、わかりやすく書くと、「マーケティング部がないと会社の体裁として格好悪い」という程度の理由で存在しているマーケティング部が多いのです。
最後に
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