【本の要約・感想】超スピード文章術_知らないから早く書けないだけ
最終更新日:2021年08月13日
あ、ど〜も! ゴルトン社長です!
今日は「超スピード文章術」の要約の記事です!
「メールすら書くのが遅い!」
「というか、友達にチャットするのすら遅い!!」
このように「文章を書くのが遅くて」悩んでいませんか?
書くのが遅い原因は「タイピングの速度」「文章を綺麗にまとめる力」ではありません。
「何を書きたいのか」「そもそも何をしたいのか」がボンヤリしているのが原因です!!
これを改善するには、「超スピード文章術」を読むのをオススメします!
実は上の3つの悩みは、もともと私の悩みです。
悩みを解消したくてこの本を読んだ結果、私は早く書けるようになりました!!
この記事では、私なりに「超スピード文章術」の要点をまとめましたので、参考にしてみてください!!
- 0:超スピード文章術の目次(主な部分)
- 1:素材に目を向けるだけで、文章は速く書ける。これが、本書で最も伝えたいことです。
- 2:必要な素材を正しく集めるためには、「2つのルール」があります。
- 3:自分にとっておもしろいことが、必ずしも読者にとっておもしろいわけではない
- 4:絶対に意識しないといけないのは「書き出し」!
- 5:これに気をつけると文章力がアップ!
- 最後に
0:超スピード文章術の目次(主な部分)
◆はじめに 速く書ければ、仕事は速くなる
・「1日300字」が「1時間3000字」になった
・仕事で書く文章に「文才」はいらない
・「素材」を意識するだけで10倍速く書ける
◆序章 なぜ文章を書くのに時間がかかってしまうのか?
・なぜ、LINEは誰でも速く打てるのか?
・LINEが一気に全世代に受け入れられた理由
・「用件だけ」で言いたいことは伝わる
◆第1章 10倍速く書ける「素材文章術」
・素材の3要素「独自の事実」「エピソード」「数字」
・「どう書くか」より「何を書くか」
・素材があれば400字は10分で書ける
・文章は素材が9割新聞記事は「9割以上」素材でできている
◆第2章 正しい素材を集める2つのルール
・まず「書く理由」をはっきりさせる
・その文章で何を感じてもらいたいのか?
・依頼された文章は「真の目的」を必ず確認する
◆第 3章 素材をひたすら集める
・もっともムダがない素材の集め方
・「多く集めて、あとで削る」がいちばん速い
・メモだけで素材はどんどん増える
◆第 4章 素材を読みやすい順番に組み立てる
・全素材を「目に見える状態」にすると段違いにスピードが上がる
・「しゃべるように書く」と必ず伝わる理由
◆第 5章 一気に書き上げる
・素材がそろったら速攻で書く
・「〆切効果」が最強のスピードアップ法
・トップスピードで最後まで書ききるコツ
◆第 6章 読みやすく整える
・書き上げた文章は絶対にそのまま提出してはいけない
・「読者の視点」で修正する2つの効果
・コーヒーを飲むだけでも冷めた視点を獲得できる
◆実践編章 ケース別・速筆術素材の組み立て方
・その ①「 800字」の文章素材の組み立て方
・その ②「 2000字」の文章素材の組み立て方
・その ③「 5000字」の文章
1:素材に目を向けるだけで、文章は速く書ける。
これが、本書で最も伝えたいことです。
素材に目を向けるとは、「どう書くか」ではなく「何を書くか」に集中するということです!!
❶「独自の事実」
❷「エピソード」
❸「数字」これらの素材を徹底して集める必要があるのです!
「え? 綺麗な文章を書いたり、わかりやすい文章を書いたりしなくて良いの?」と思いますよね。
実は文章の完成度においては、「言葉づかい」の影響は小さいのです!
なので、まずは「何を書くか?」を決めて、必要な素材を集めましょう!!!
2:必要な素材を正しく集めるためには、「2つのルール」があります。
ただ、やみくもに素材を集めてはいけません!!!
必ず2つのルールを守る必要があります。
「何のためにその文章を書くのか?」を明確にするのです。
②「読む人をイメージする」
つまり「読者を決める」ということです。
①「文章の目的をはっきりさせる」
まず、文章の目的を詳細まではっきりとさせてください!!
「その文章を読んだ読者に、何を感じてもらいたいのか?」というところまで決めることで初めて、正しい素材を集められるのです。
目的を決める際に、気をつけるべきポイントがあります。
「書く前からすでにわかっている文章の目的(表面上の目的)ではなく、「真の目的」は何なのか?」を考えることです!
例えば、あなたがライターの仕事をして、上司から「40代を元気にする記事を書いて」と言われたとします。
しかし、それは本当の目的でしょうか。
仕事で記事を書いているなら、読者獲得が目的なのではないか?、と真の目的を考えましょう。
わからなかったら、上司に質問しても良いです。
とにかく、真の目的に近づくことを意識してください。
なぜなら、表面上の目的を知っているだけでは「何が素材になるのか」がわからないからです。
表面上の目的だけでは、素材を集める判断軸がハッキリしません。
なので、素材を集めても「これが本当に必要な素材なのか?」と悩んでしまうんです。
なので、正しく速く素材を集めるために、真の目的を明らかにしましょう!!
最もやってはいけないことは、目的が定まらないまま文章を書くことです。
目的を決めずに書くと、「文章を書く」という行為そのものが目的になるのです。
②「読む人をイメージする」
読む人を鮮明にイメージしてから、素材を集めてください!!
読む人のイメージが湧かないなら、自分が知っている人で「読んで欲しい1人」をイメージしてみると効果的です。
「同僚の山田さんに、興味を持ってもらえそう」
「友達の田中が食いつきそう」
「後輩の佐藤さんなら読んでくれるかな」
その人との対話で何を話せば良いかイメージできるので、素材集めがグッと楽になります。
逆に「読む人をイメージしないで書く」ということは、真っ暗闇で誰が席に座っているのかまったくわからない状態でプレゼンするのと同じです。
自分の話が、聞いている人に本当にウケているか判断が全くつきません。
一方で、もし観客がたくさんの若い女性とわかっていたら、若い女性向けの話をすればいいので、安心して話ができますよね。
相手をみて、相手の好きなことに話を切り替えないといけません。
実際に、私が講演をお引き受けする際には、どんな人がお見えになるのか、わかる範囲で出席者の情報を事前にいただきます。
そうすれば、ピント外れの素材(ここでは講演で話す内容のことです)を選ばずにすむからです。
「みんな」に向けた文章は誰にも伝わらないので、やめましょう!
ここまでの話を聞くと
「たった 1人に向けた文章は、多くの人に伝わらないのではないか?」
と感じますよね?
しかし、多くの人に届けようとする文章は、結果的に誰にも伝わらないのでやめましょう!!
たとえば、あなたが「 30〜 40代男性に共感を得るような文章」を書いているとします。
そこであなたは、 30〜 40代男性の平均的な好みや属性を調べて素材を集め、 30〜 40代男性全員に伝わるような文章を書き始めるでしょう。
そうすると、書きながら
「あれ、これは誰に向けて書いてるんだっけ?」
「何を言えばいいんだっけ?」
という迷いが生まれてきます。
そうなると、その文章は共感を得られないものになります。
なぜなら「平均的な 30代〜 40代男性」など 1人もいないからです!
あなたの文章を読むのは、あくまで個性を持った「1人」の個人です。
結果的に、誰にも伝わらない文章になってしまいます。
読者を「 1人」にはっきり定めた私の記事は事実、多くの人に読まれました。
特定の読者に向けたメッセージが、その周辺の読者にも届いたのです。
私は、 1人に向けて書けば、必ず多くの人に伝わると言いたいわけではありません。
でも、最初から「みんな」に伝わる文章を書こうとすると、結果的に、誰にも伝わらない可能性が高いのです。
3:自分にとっておもしろいことが、必ずしも読者にとっておもしろいわけではない
自分にとっておもしろいことが、必ずしも読者にとっておもしろいわけではない!
文章を書くときは、必ずコレを思い出してください。
自分と読者は価値観・感情が異なるので「自分にとって面白い記事を書けば、きっと読者も喜んでくれる」というのは、ひどい幻想です。
じゃあ、どうすれば良いのでしょうか。
面白い記事を書くのに悩んだら
「文章の目的をはっきりさせる」
「読む人をイメージする」
に立ち返りましょう。
目的と読者に立ち返れば、「何がおもしろいか」を「設計」することができるのです。
・どんな情報に触れているか
・何を知っていて、何を知らないのか
・どんな「言葉」が好まれているか
・どんな商品やどんな色に人気があるか
これらを考えて、的確な素材をピックアップできるのです。
4:絶対に意識しないといけないのは「書き出し」!
「書き出しがつまらない文章が最後まで読まれる可能性は低い」ことは、間違いないと筆者は主張しています。
そもそも私は「文章は読んでもらえないもの」だと考えています。
私自身が、書くのが苦手、読むのも嫌いでしたから、ほかの人もそうじゃないか、という気持ちもありますが、そもそも、みんな忙しいのです。
誰も積極的に文章を読みたがっていない、と考えたほうがいい。
確かに、読み始めてすぐに興味を持てなければ、そのあとに続く文章がいくら魅力的でも、読む気が失せます。
なので、書き出しに力を入れろと筆者は強く主張しています。
とはいえ、どうすればよいのでしょうか?
ポイントは、書き出しを常套句(じょうとうく)から始めてはいけないと書かれています。
絶対に「常套句」から書き始めてはいけないたとえば、「読まれない書き出し」の代表例が、「私は」から始まる文章です。
確かに、自己紹介から入り、長々と語る人いますよね。
途中から飽きて聞かなくなってしまいます。
なるべく早いタイミングで本題に入るようにしたいですね。
5:これに気をつけると文章力がアップ!
具体的な事実を書く!
読者が知りたいのは「具体的な事実」です。
抽象的な表現は、読み手に伝わりにくいので控えましょう!
・いい会社
・面白い映画
・人気急上昇中の動画
「いい会社」というのは、そんな魅力的な素材を、書き手が無理やりまとめてしまった「表現」です。
「素材」を「表現」にまとめようとすると、抽象的になるんです。
抽象的な表現が「全部ダメ」というわけではないです。
ただ、抽象的な表現だけしかしないのは、NGです。
「いい会社」の「いい」は人によって異なります。
具体的に書かなければ、読者に伝わらず判断できません。
なので、抽象度の高い言葉を使ったなら、具体例を必ずあげましょう。
例えば、いい会社であれば、
・定時で帰れる
・給料が業界でトップ
いい会社の具体例をあげることで、よりわかりやすくなります。
慣用句は使わない!
慣用句は、「なんとなくわかるようで、実はよくわからない」言葉であることが多いからです。
書き手自身が「実はよくわかっていない」言葉は、読者が読んでも、同じようによくわかりませんし、うまく伝わりません。
その上、中身がなくても、なんとなく「うまい文章」に見える。
これが危険です!!
中身がないと、具体的に理解できないので読者は満足しないで読み終えてしまう可能性があります。
抽象的な言葉や、中身がない言葉は使わないようにしましょう。
「わかりやすい文章」を書くためには、専門用語に必ず説明を入れる
意味がわからない専門用語が出てきた途端、読む気が失せる人もいます。
なので「この単語は一般的ではないかもな・・・」と少しでも思ったら、必ず説明を入れるようにしましょう。
・補足
・注釈
・関連リンク
どの方法でも構いません。
読者の想定を「何も知らない人」を前提にしていれば、説明を入れる部分にすぐ気づくことができます。
Tech総研の読者は、理系の人がほとんどを占めていましたが、私は、それまでのたくさんの研究者へのインタビューを通じて、「理系」とひと口にまとめてはいけないと感じていました。
学科が異なると、まるで知識レベルは異なるのです。電気系の人は電気の話には詳しいけれど、機械の話には詳しくない。物理の人は物理の話には詳しいけれど、生物には詳しくない。そういうケースが、とても多かった。
最初は、誤字も表現も気にせず、一気に書き切る。
私には、書きながら途中で何度も止まっていたら一気通貫に読める文章にならない、という経験則があります。
2000字と指定された文章を、 3000字書いてしまってもいい。
これは、素材を集めるときと同じです。
「多く書いてから、あとで削る」ほうが勢いが出ますし、結果的に速く書き終えることができる。
最後に
最後までご覧いただき、本当にありがとうございます!!
最近は、たくさんの読者さんから「コメント」や「メッセージ」が届くようになりました!!
皆さんと会話できて嬉しいですし、コメントで毎日励まされています!
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